英文法学習と長文読解学習は別モノ。和訳だけがんばっても英文法力は上がらない
★久しぶりの新規記事です。
英文法を学びにきているこの教室の生徒さんたちに
英文法問題を指して「なぜこれが正解になるか説明できますか」と聞くと・・・・
圧倒的に多いのがこのことば↓
「英文の意味的にこれがピンときたので、これが正解だと思います♪」
こうおっしゃる方がほぼ全員。
残念ながらこれを言う限り、英文法力はいつまでたっても身につかないのです。
「え?それが何でダメなの」と思った方。
英文法力上げたくて勉強がんばっているのに思うように身につかず悩んでいるのであれば、これが伸びないご理由の一つになっている可能性があります。
英文法問題は英文法知識で落とすこと。
文法単元によっては(不定詞・助動詞・分詞など)のように和訳してみて答えを出すこともありますが、まずは英文法知識で落とさないと。
そもそも英文法は「難解な英文をわかりやすく簡潔明快にさばいて調理するツール」
英文法は英文読解するうえでの規則やルール。
難解なものを簡単に分解していく合理的な存在なのです。
英文学解釈のように、情感を込めて正解を導き出すものではないのです。
もちろん英文法を学びなおした最初は、そんな違いなんてわからないと思います。
最初はそう思うのも無理はないでしょう。
でも基礎レベルで挫折を繰り返している多くの方は、
その後どれだけ英文法を学んでも、せっかく学んだ英文法知識を使おうとしない。
無意識に何でもすぐに和訳しようとする。
でも英文法力が足りないゆえふわっと意訳になってしまい、実際にはわかっていない。
中高時代の英語学習の時に、文法がわからないゆえ全文を和訳することでひとまず逃げ切る勉強をしてきて、英語学習とはそういうものだと思っているから。
これに慣れているからそうするのですが、
だからといってこれを繰り返している限り英文法力はつくわけないのです。
英文法は英文のしくみを学ぶもの。
英文を合理的に端的にわかりやすく調理するもの。
英文学や英文小説を読むような感覚で、
想像力を入れて頭から湯気を立てて答えをひねり出すものではないのです。
TOEIC®の英文法の問題でこれをやる方、多い。
ですがいきなり全文和訳に走って答えを出そうとする方は、伸びません。
もしこの記事を読んで「あ、私もそうかも・・・」と思った方。
でも自分ではどうして良いのかわからない。
そうであれば、一度きちんと英文法を学んで基礎となる土台を身につけましょうよ。
今の時代はまずは独学推奨する傾向がありますが、
でも基礎が身についていない英語学習者さんの場合、独学では偏った学習になりがちで効果は出ないのです。