字幕翻訳家 戸田奈津子さんの厳しく明快な「英語上達する思考」に激しく同意
映画の字幕翻訳や通訳の第一人者である、戸田奈津子さん。
トム・クルーズをはじめ、たくさんの海外の俳優とも交流深い方です。
英語学習に詳しくない方であっても
「戸田奈津子さん」のお名前は知っているはず。
戸田さんは現在86歳。ご引退されるにあたり、メディアのインタビューに答えていらっしゃるのですが、このインタビュー最後のことばに私は本当に激しく同意。
ー通訳や字幕翻訳家を目指す人に伝えたいことは?
日本語を勉強しなさい。
「通訳とか字幕は英語ができなきゃできない」と思っている人がいるけど、とんでもありません。
大事なのは日本語です。本を読みなさい。日本語を知りなさいってことです。
やはり何かを極めた方のおことばは、手加減ゼロ。厳しい。
恐れずこうだと明快に言い切る。
こういうおことばを聴くと、
私自身、自分の進む道に背中を押してもらえた気持ちになります。
「英語知識よりも前に、日本語の(受発信)力をつけよ」
これは通訳者や翻訳者を目指す人だけの話ではありません。
英語学習者さんにおいても、必要な部分です。
私はこの戸田奈津子さんのことばに激しく同意します。
英語は語学です。
語学は学問ではあるけど、語学は学問だけではありません。
語学は「コミュニケーションツール」です。
人に向けて自分の想いを伝えることで、人の想いを理解する想像力を持てるようになります。
今の時代、英語勉強法はこのインターネット上であふれんばかり提供されています。
多くの方がその情報を探し求めています。
ですが、手に入れた英語知識を脳内に投入しても、
一向に英語ができない日本人はなぜこんなに多いのでしょうか?
学歴?
育った環境、今の環境のせい?
お金がかけられないから?
根性がないから?
多くの方は、ご自身の実力不足のせいにしてしまうようです。
ですが本当に学歴のせいなのかな?
どんな悪条件なご環境でも、それを乗り越えて英語ができるようになる人、いますよ。
戸田奈津子さんがおっしゃっている
「日本語をまず磨け」
単に国語知識のインプットだけでなく
自分の考えや想いをきちんと、日本語で受発信できる人であれということだと私は思います。
私がこの動画↑↑↑で伝えたかった芯の部分は、まさにこの部分でした。
「はあ?受講理由なんて伝えようが伝えまいが私の勝手。やる前からこんなこといちいち言われたら、やる気なくすし」
現実にはそう思う英語学習者さんはかなり多い。
私の想いが伝わるまでは、まだ道は遠しです。
まあ、そうかもしれません。
ですが、単に英語知識をインプットするだけで英語ができるようになれるなら、どうして日本人はこんなに英語ができないままの人が多いのでしょう?
語学はコミュニケーションツールですよ。
戸田奈津子さんがおっしゃっている
「日本語の受発信力の部分を磨け。大事に育てよ、放棄するな」ではないでしょうか。
その中には「お心を自ら開き、相手に自分の想いを伝える」ということも含まれている。私はそう思います。