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生徒さんの「本気でがんばります♪」が本心かを見抜く方法(先生向け記事)

前回から間が空いてしまいましたが、今回は久々に先生向け記事を投稿します。

先生方に向けて遠慮せず書いたので、
生徒さん側のお立場ではドキッとする内容かも(・∀・)。

ですが、講師側の目線の記事だからこそ
この記事は大いに役立ちますよ。ぜひ役立ててください。

では、今回の記事はこちら↓

生徒さんの「本気でがんばります♪」が本心かを見抜く方法(先生向けの記事)

※大人の生徒さんを指導している先生方に向けた記事です。

 

 

生徒さんが

「自学習がどれだけできる方か」
「機嫌よく自学習ができる方か」

かをよく見てください。

基礎レベルの方の場合、
まだ学習習慣がついていないので、必ず宿題を出すこと。

これを自学習課題とみなします。

課題は生徒さんの実力に応じますが、
ガツっと多めに出すこと。
腰をすえて学習する必要がある量を。

適正量は先生の経験値でのご判断でOKですが、
「次の授業までに腰据えて本気でやらんと、とても間に合わんで」というのがベスト。

そしてもう一つ。
宿題は継続して毎回の授業で出すこと。

自学習の習慣がつけば、実力は必ず上がる。
様子を見ながら、少しずつ質と量の両方を上げること。

「本気」とはご自身の限界を超えること。

だから、自学習を通じて限界を超えることができる方かを見るのです。

これで生徒さんのご本心が見抜けます。

 

授業以外に自学習をどれだけ積むかで
実力に大きく差がつくことが理解できた生徒さんは

「自学習課題を出していただいてありがとうございます!」という感謝のスタンス。

授業はあくまでも実力発表会の場。
次の授業までの間にどれだけ自学習をつんだかで、確実に差がつきます。

自学習積み上げてナンボやということがわかっています。

だから、勉強は苦行じゃなくて
人生の選択肢を広げ、夢をかなえる手段だと思っています。

自分のためにがんばれるのです。
感謝の念になるのは自然なことなのです。

 

 

とまあ、このように
全員がそう思ってくださるとうれしいのですが、
残念ながら、世の中そんなに甘くない。

ほとんどが悪態、いやご不満やで(・∀・)。

「宿題やらされている!」という、まるで被害者スタンスの態度になりますから。

 

子どもの頃に学ぶということに対して
ネガティブな価値観をインストールしたまま、大人になっているから。

親や先生に勉強を強いられた。

兄弟や同級生と成績を比べられた。
馬鹿にされたとか、劣等感を植え付けられたとか・・・色々。

根が深いのです。

これらのご感情が昇華できないまま
大人になった今、

同じような場面に出くわすと、
みなさん当時に戻ってしまうみたいです。

反抗的で幼稚な態度になるのは、それが理由。

基礎レベルの方の場合、
ご自身で適切な自学習課題を選定することは難しいもの。

それを授業を通じて出してもらえるって、
本来とてもありがたいことなのですが・・・

このタイプの方は
感謝ではなく、速攻で恨みになるのですよねえ・・・(・∀・)。

なんとも切ないなあ。なんだかなあと思います。

 

まあそうではあっても。
どんな生徒さんであっても、学ぶ権利と自由はあります。

この教室のように
お越しいただきたい生徒さんを
こちらが明確にお伝えできる場合は別ですが、

通常のスクールさんであれば、
まして勤め人の先生であれば、教えたい生徒さんを選ぶことはできません。

では、実際にこういうタイプの生徒さんに出会った場合は?

 

「宿題ができると、こんなに良いことがあるよ」

子どもがわかることばで、具体例を挙げて何度も伝えてください。

その方が本気で変わる方かどうか、見てください。
まずは信じましょう。

 

ですが、実際には難しいことが多いです。

大人の生徒さんの場合、
ご自身が固め上げたそのご思考は、もう変えられないからです。

その場合は?

先生側の判断で見極め(見切り)をつけてください。

「『本気です♪』と言ってはいるけど、限界を超えてまで学ぶつもりはないんだな」

「過去に戻ってお勉強することにあこがれている方なんだな」

そういう方だと理解して指導してください。

英語学習の目的と到達ゴールは人それぞれ。
どれが正しい、間違っているかはありません。

当の生徒さんが
最後までご機嫌よくご受講できるのであれば、それで問題ないのです。

 

 

最後に・・・

生徒さんは私たちが思っているほど、ご自身の発言や行動に責任をもっていません。

だから私たち指導する側は
ちゃんと生徒さんのことばを検証(確認)すること。

私たちは生徒さんのご本心をきちんと確認することです。

生徒さんのことばを信じて
生徒さんにとって良かれと思って
熱心に向き合ったつもりが、

まったくピント外れで
不必要な指導になっていることも多いのです。

生徒さんのことばを信じて
親身になって指導したはずなのに、

当の生徒さんから
「させられた」とか「やらされている」

こんな恨み節ばかりをぶつけられるのは、心底切ないですよねえ・・・先生?

 

前回の先生向けの記事はこちら↓

●大人の生徒に寄り添いすぎて自爆した過去の私の指導失敗談

●遅刻欠席が多い生徒に悩む先生へのアドバイス