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大人の生徒に寄り添いすぎて自爆した過去の私の指導失敗談(先生向け記事)

※(英語に限らず)
大人の生徒さんを指導しているけど、生徒ケアに悩んでいる先生向けの記事です。

当面はこの教室ウェブサイトから「先生向け」として発信します。
ブログ内カテゴリー(分類)分けはいずれ。

先生方向けの記事なので忖度ナシの記事。
爽快に書かせていただきました。

これだけ爽快感を感じたのは、
もしかしてブログやっていて初めてかもしれない。

講師側から見た記事なので
生徒さんにとっては若干刺激強いかも(?)ですが、
参考にすることで成功への道は早くなるので、ぜひ。

 

 

授業経験が浅くて
指導になかなか自信がもてない先生は

今のご自身にできることは何か?と考えた結果、
目の前の生徒さんに寄り添うことに一生懸命になります。

もちろん私もそうでした。

勤め人の講師をやめて、
自分で教室開いて教えるようになってからはなおさら。

私もそうですが、
教える仕事を選んだ方の多くは間違いなく

・人のお役に立ちたい
・できない人を救いたい

このお気持ちだけだけで
生きていけるお優しい方が多いです。

お金そっちのけで
ご自身を犠牲にしても
人のために尽くすことに達成感を感じます。

生徒さんに寄り添うのは大事ですが、
安易に寄り添いすぎるとその生徒さんはダメになる。

そんな先生がやってしまう失敗話を。
今日はこの教室の初期(2012年ごろ)の私の話を。

 

当時授業していた大阪中央公会堂。大正レトロな建築物で有名

それまでは固定給の勤め人の講師だった私。
学習塾も企業ですから、会社員でした。

生徒向けに授業はしていましたが
勤め人の講師時代は、教材作成や人材育成など裏方部門だった私。

そんな私がこの教室を開き、
告知書いて、生徒募集して、お金をいただく。
すべてを一人でやりました。

かなり苦労しました。

当時の私がもっと不安だったのは、
英文法指導スキルではなくて、対象層の大人の生徒さんたち。

勤め人の頃は中高生ですし、
大人の生徒さんとは勝手が違うと、勝手に恐れていました。

だから「生徒さんに真摯に寄り添おう」と決めました。
これをやっていたら、何があっても大丈夫だと言い聞かせて。

 

中之島公会堂近くの光景。大阪は水の街です。

これね、半分正しいけど半分間違っている。
今の私ならそう言えます。

基本的に生徒さんはワガママです。
自分のことしか考えていません。

ご自身が伸びるために
何が本当に必要なのかまではわからず、好き勝手なことをおっしゃる方が多い。

その分野に関しては
ご自身を客観的に見ることができないから。

ですので、教室ルールや指導方針はきっちり作り、
守っていただきたいことはきちんと言う必要があります。

 

中之島公会堂の廊下。すべてが懐かしい。

 

「講師は生徒に寄り添うもの。犠牲者であれ」

先生方がそう信じているこの想いは
確実に生徒さんに伝わります。

残念ながら、悪い意味でも・・・。

これが当たり前になると
元が「してもらえる」というスタンスが強い生徒さんは暴君化します。

たとえば?
教室開講当初(2012年)のTOEIC®講座で失敗した私の経験談を。

※個人レッスンです。

「私は仕事やその他で忙しいので毎週は無理。月二回に少なくしてください」

生徒さんの希望通り月2回にしたら?

さらにやる気の低下。
課題もロクにやってこず堂々と来る。

「(月二回でも)忙しくて勉強できないから、月一回にしてください」

そして希望通り月一回にしたら・・・?
さらに衝撃の一言。

「こんなペースではちょっと無理ですね」

 

当時の私は
この生徒さんの最後のことばの意味がわかりませんでした。

これね、「月一回ではレッスン少ない」という意味ではありません。

この生徒さんは
「月一回でも多すぎる。どうにかしろ」と言っているのです。

やる気なんかは
とっくの昔から低下しているけど
なぜか受講期間は最後まで来るものだと思っているので、この態度。

無意味なことなのに。

優柔不断でズルズルしているのに
プライドだけは高い生徒さんに多い典型的発言。

最後は講師のせいにする。
そんな提案するから、私のやる気がでないんだと。

当時の私はいかんせん純粋すぎたので
こんなことを堂々と言える生徒さんの思考が理解できませんでした。

この生徒さんは
この日でお辞めいただきましたが、
こういう方は自分が悪いと思っていても、まず謝らない。

当時の私はそれもショックでしたね。

 

 

ある程度お力のある先生であれば
こんなことを堂々と言われる前に、もっとスマートな切り替えしができます。

このタイプの方にこれ以上親身になっても、時間の無駄ですから。

「はーい。ではどうぞご欠席くださいね♪」
「勉強できるようになったらご連絡くださいね♪」

教室を運営している先生なら、

「授業料はご返金しませんと最初にお伝えしましたのでお返しできませんけど、受講期間の間なら振り替えますよー☆」

ですが、ご経験が浅く自信がなければこれが言えない。

親身に寄り添って、都合よく利用されて心折れる。

生徒のウソ(生徒はウソをついている自覚は毛頭ない。だけど確実に誠実さが欠けている)が見抜けない自分は間抜けだと、ご自身を責める。

自分がダメだからこういう目に合うと思ってしまうのです。

 

 

いやいや、違うのです。

先生ご自身の自己肯定感を上げることで、
あとは失敗を恐れず経験を積むことで解決します。

ここで生徒さんが怖いと逃げて、
当たり障りのない指導しかできなくなると、先生ご自身の限界が来ます。

どうか先生、生徒ケアで傷ついても
そこで目の前の生徒さんから逃げないでください。

生徒さんの自己肯定感を上げるのも仕事ですが、
それ以上に先生自身の自己肯定感を上げることが先に必要。

ただ生徒さんに優しいだけではだめなのです。
お強さを身につけないと。

そのためには、まずは先生ご自身の自己肯定感を上げるのです。

そうすることで、先生が教える生徒さんは成功するのです。

ご経験をつめば、必ず変わります。
今現在の私のようにね。

 

※最後にオチあり。
今回の記事でご紹介したこの生徒さんのその後を。

この生徒さんは、まさかの二年後、
学びなおし英語講座の集中クラスでのご受講復活。

講座終了後、TOEIC®550➾700点をめでたく取得されました。
私この時はTOEIC®指導しなかったので、自力で取得です。

だからね、生徒さんというのはこういうものなのですよ(・∀・)。