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宿題しない、自学習できない大人の生徒への指導法

※先生向けの記事ですが、英語学習者さんもぜひごらんください!


「学びって人生には大事♪」

学びが大好き♪
授業は毎回休まずに来て、イキイキとお勉強する。

だけど宿題や自学習はやらない。
宿題は指示されるから一応やるけど、はっきりいってさせられている感満載。

正直、宿題なんて何でやるのかわからない。

 

このような大人の生徒さんは一定数います。

機嫌よくお越しになるのはありがたいけど
このタイプ、先生方にとって非常に悩む存在だと思います。

いくら愛想がよくても
結局のところ先生の指導方針には従わない生徒ですから。

では今日はその話を。
この記事が生徒指導に悩む先生方にとって、何らかの参考になれば幸いです。

 

 

もういい歳した大人になっても
指示した宿題や自学習をやってこない生徒さんたち。

良く思われたいのか
その場では「ハイ」と言うけど、結局やってこない。

あるいはこちらの言ったことに、断固返事しない生徒も。
➾返事しないということは拒否だということ

 

だけどそのような生徒さんたちであっても

宿題やっていないことを
授業の場でそれを言われるのは嫌だと思っているようです。

自己否定感が強くてプライドが高いゆえ。

その時間とエネルギーを宿題にぶつけたら?
気にするのはそこじゃないだろうと思いますが、ご自身ではそれがわからない。

先手を打って
授業前に言い訳メールを送ってきたり
授業直前の待ち時間に、必死で勉強しているパフォーマンスを示す生徒さんもいますね。

「私は毎日こんなつらいことだらけなので、だから宿題ができません」

そう言っては涙を見せて同情を買ったり、または逆切れしたり。

 

 

私はこういう生徒さんにはこのように接しています。

※宿題の必要性を具体的に伝えること
宿題までがこの授業の一環であることを伝えること。
くれぐれも「宿題するのは常識です」的な良い方では通じません。常識が通じないわけですから。

※自学習についても同様
・宿題だけでは差はつかない。自学習をどれだけこなしたかで、実力の開花は決まる。
・自分で学習できるようになるためのもっとも効果的な訓練

 

もちろんそれだけでは無理です。
ここからのトークが大事。

「宿題の何が嫌なのか?」
「なぜ嫌なのか?」
を時間を取って聞くこと。

生徒さんはそんなことまで考えていないので、まず一回で答えが出ることはありません。

だからどんどん掘り下げて聞くことが重要。

先生側に生徒さんと向き合う覚悟が必要です。
生徒さんのトラウマという名のパンドラの箱を開ける行為だからです。

生徒に嫌われたら
この先困る気持ちが強いなら、やめておいたほうが良いです。

その代わり、先生の中での不完全燃焼感は残りますが。

 

大丈夫です。

本気で人生を変えたい生徒さんであれば
どこかのタイミングで必ず自己開示をするので

こちらが無理しなくてもご自身から話をするようになります。

先生はその話に耳を傾けてください。
必ず未来につながる建設的な答えがありますから。

ですのである程度話が出てきたら
「じゃあどうなったら最高?」聞いてみてください。

仮に「はあ?そんなことできるわけないやん!」と思うようなことを言っても、一蹴しないでください。

その生徒さんの望みですから、
本当にその通りやれるなら、その生徒さんは変わる場合があります。

そこに思いもかけない成功のヒントがあることが多い。

 

 

ではここからは
先日ご紹介した終了生Ayaが
最終回の時点で宿題も自学習もができるようになった実際の例を。

何が嫌なのか?
何で嫌なのか?

を何度も掘り下げて聞いて

その理由がわかった後に「じゃあどうなったら最高?」と聞きました。

「私が(宿題しているところを)見守ってほしい」がAyaの答えでした。

 

 

「え(;・∀・)????」

実は最初、目が点になった私(・∀・)。

かつての私なら間違いなく
「はあ?宿題やで?もう大人やで?それは自分でやることや」でおしまいだったのですが・・・

ふとそれもアリかと。
これまでの私なら絶対しないことをやってみようかと。

なかなか興味深いぞと思ったので、Ayaの言うことを聞きました。

宿題の範囲にしている
テキストの問題を授業内で解いて、その場で答え合わせを実施。

※要は授業中に問題演習をやったってことです。

そうすることでまさかの変化が。

 

 

Ayaがこれに満足してくれましてねえ。

それを数回繰り返すことで自信がついたようで、
今度は授業後に自分一人でもできるかな?と思うようになりました。

だけど私に言われたら
またプレッシャーになるようだったので、

できそうならぜひやってみて。
質問あるなら自分から聞いてと言ったら、自分からやってきた(・∀・)。

それが功を奏して、最終回の時までには宿題ができるようになりました。

 

今回の成功は

①恐れず対話をして、できない理由を探し当てたこと。
②私がAyaの願いを叶えたこと

①➾②の順です。

生徒さんの願いは
現実的には無茶苦茶なものもあるので
すべて受け入れることはできないこともあります。

先生の指導方針には相容れないものもありますから。

ですがまだまだ
その生徒さんには可能性があると見越したなら、ぜひ一度先生側のキャパも広げてみてください。

今回のようなことが起きますよ!