字幕翻訳家 戸田奈津子さんのズバリ明快な「英語上達する思考」に激しく同意
★この記事を最初に書いたのは2022年の夏。再投稿します。
映画の字幕翻訳や通訳の第一人者である、戸田奈津子さん。
英語学習に詳しくない方であっても
「戸田奈津子さん」のお名前は知っているはず。
戸田さんは現在86歳。ご引退されるにあたり、メディアのインタビューに答えていらっしゃるのですが、このインタビュー最後のことばに私は本当に激しく同意。
ー通訳や字幕翻訳家を目指す人に伝えたいことは?
日本語を勉強しなさい。
「通訳とか字幕は英語ができなきゃできない」と思っている人がいるけど、とんでもありません。
大事なのは日本語です。
本を読みなさい。
日本語を知りなさいってことです。
戸田さんがおっしゃっている
「日本語をまず磨け」
「英語知識よりも前に、日本語の(受発信)力をつけるべし」
通訳者や翻訳者を目指す人だけの話ではありません。
すべての英語学習者にとってマスト。
単に国語知識のインプットだけでなく、自分の考えや想いをきちんと日本語で受発信できる人であれということだと、私は思います。
母国語の日本語で自分の意思が言えない人が、外国語の英語でも言えるわけがないってことです。
そしてこの「自分の意思を言う」
これは英語学習者自身のマインド(ご性格やご思考)と連動しています。
英語上達にはこれも磨くことが大事。
私はそう思います。強くね。
さてこのマインド(ご性格やご思考)。
このことばを聞いた途端に強い警戒心を抱く英語学習者さん、多いです。
大人の基礎レベルの英語学習者さんで、残念ながらいつも挫折を繰り返している方ほど多い。
「外国語の習得に私の性格?」
「私は英語知識を学びたいので、そんなの必要ないと思います」
語学学習の目的と到達目標は人それぞれ。
ミーハー感覚でも、人生賭けるほど本気でも、何であっても、その方がそれが良いと思っているなら、その想いはすべて尊重されるべきものだと思います。
ですが一つ言えることは・・・
最初からシャットアウトする方は、やはり成功していない。
語学学習の本質がわかっていないのに、知識うわ塗りしていても効果は出ないのです。
語学はコミュニケーションツールです。
繰り返しになりますが、戸田奈津子さんがおっしゃっている「日本語の受発信力を磨け」は、広い意味で「お心を自ら開き、相手に自分の想いを伝える」ということも含まれているのではないだろうか。
私はそう思います。
★この記事を再投稿した今年の私の話↓
「(英語よりまず)日本語を勉強しなさい」
「『通訳とか字幕は英語ができなきゃできない』と思っている人がいるけど、とんでもありません」
このように明快にバシッと言い切れる先生方が少なくなっている、今の英語教育業界。
そこに強く寂しさを感じる私は、すでに時代遅れの人間なのかもしれません。1年ぶりに読み返してそんなことをふと思いました(私も歳を取ったか)
英語講師として18年目になる私。
これまで自分の信じる道を突き進み、何度も何度も熱く発信してきた私。
ですが発信するということは、大きな傷も受けます。
「どうせもう理解してもらえることはない。潮時だろう」
去年英語指導すべてを一旦停止したのですが、
今こうやってまた英語記事を投稿しているということは・・・
私はそれでもまだ何かを伝えたい気持ちがあるようです。
であれば?
しぶとく発信するしかないなと思えるようになりました。