必見|英和辞書の選び方・中学英語やり直し英文法基礎学習者向け
「語学学習において、辞書を使うのは当たり前」
これは、きっとだれもがよくおわかりだと思います。
頭ではね。
ですが実際のところ・・・
英語ができない方たちにとっての辞書は、よくわからない存在のようです。
なんて必要なのかわからないと思っていらっしゃいます。
まあ、そうでしょうねえ。
今の時代、ネット検索すれば速攻日本語の意味なんてわかりますから。
ですので、私が実際の英語指導で最初に難儀するのは、生徒さんたちに英和辞書の必要性を伝えること。肝心の英文法指導よりはるかに難儀します。
もちろん、私は生徒さんのお考えはわかっていますよ。
単に翻訳だけなら、わざわざ辞書なんて買わなくてもいけますからねえ。
では、なぜ辞書は必要?
理由:英文法知識は辞書内に掲載されている。
①英文法学習理解において必須の「品詞」を知るため
②(知りたい英単語が動詞の場合)、その動詞からの語順が掲載されている例文を知ることで、後ろに何詞が置けるかといったことを知るため
例:動詞helpの場合
直後に名詞。ただし人を表す名詞。
「私はあなたの宿題を手伝う」と言いたいからといって、安易にI help your homework.と書くのは文法エラー。
名詞your homeworkは、人ではなくモノ。
I help you with your homework.が正解。「help 人 with モノ:人の~を手伝う」は熟語です。
まあ、これだけの説明で「そうか!よし!」とおわかりになる生徒さんはいらっしゃいません。
だって、お越しになる生徒さんたちの層は超基礎レベルから。残念ながらこれまで辞書を使いこなしたことがない方たち。
受講開始前はみなさんピンと来ていないのが現状なので、実際の授業でお顔を見て何度も説明しています。
受講が決まった生徒さんたちにはまず伺っているのは、みなさん英和辞書はお持ちかどうかということ。
持っていない方も多いですが、持っている方であっても古い辞書。ご自身の高校時代の紙の辞書とか・・・。
30年の時を経てまたこれを使おうとされる方、多いのですが、
いやいやいやいや、これは古すぎてダメ。
ごめんやけど、時代おくれです!
昔は手垢のついた辞書をずっと使うのが良いと言われていましたが、それ、今では化石レベルの話。
インターネットの時代の今。
ことばは進化しています。
「語学学習においてバイブルである辞書は、常に最新のものを使うべし」という意識が普通になりました。
大阪の公立高トップ校の先生たちも、「紙の辞書なら毎年買い換えて」とおっしゃっていますから。
実際、生徒さんたちの多くも、紙ではなく電子辞書をお持ちの方のほうがほとんど。
ですが、電子辞書をお持ちでも、お持ちのものは10年以上も前のモデル・・・。
授業料のお支払いもありますから、さらに辞書購入となると困ってしまう方もいらっしゃいますよね。
ですので、古い電子辞書であっても英和辞典にジーニアスが入っていたらまずはOKしていますが、時代には合っていないので、できるだけ早く最新のものに買い換えていただくよう伝えています。
10年も前の電子辞書は、まるでブラウン管の昭和のテレビみたいなもの。
古いわ、使いにくいわ、電池すぐ切れるわ・・・
画面が液晶じゃないので見にくい。
大人世代の私たち。
老眼に優しくないと目が疲れるので、辞書をひくのがおっくうになる。
使いにくい道具では、効率は上がらないのです。
これでは、やる気なくすだけ。
何かを上達したいなら、道具って本当に大事。
最新のものに変えると、一気にやる気アップ。
もちろん、予算的に厳しいのであれば紙の辞書もOKしていますよ。1/10の価格(3,000円前後)ですからね。
ただし、その場合は必ず最新のものを購入していただくよう伝えています。
私がそのような生徒さんたちにおすすめしているのは、現役の中学生が使う英和辞書。
カラー刷りで文字の大きさも見やすいし、解説も発音もわかりやすい。読んでいて楽しいのです。3,000円あれば購入できるので、お財布に優しい。
ちなみに今回のクラスの生徒さんが購入されたのは、こちら。
ベーシックジーニアス
英語辞書の王道、ジーニアスのジュニア版(中学生用)
最初は「ジュニア版って大丈夫か?」と思っていましたが、ページを開いてみて安心。
品詞解説も、例文解説も、発音もOK。単語のレベルも思っていた以上に高かった。「高校卒業まで使えます」という広告通り。
よいタイミングでしたので、教室置き教材として一冊購入しました。今後の生徒さんたちへの辞書指導の時間で使おうと思っています。
「ああ、時代は変わった」と私がいちばん驚いたのが、この辞書にはTOEIC®の意味が掲載されている。名称だけですがヽ(・∀・)ノ。
ね、昔の辞書とは大違いでしょう?
これがことばのアップデートということです。
「時代の変化についていく」
英語に苦手意識のお強い生徒さんは、英語学習に対して何十年も時が止まったまま過去を生きている方が多いです。
これは心の鎖国をしている状態。
開国しないと、成功は厳しい道のりになります。
とくに、ご年齢が上がると無意識にまたご思考は凝り固まってしまいます。
だからこそ、「時代の変化についていく」。
この意識、必要ですね。