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「あなたには英語センスはない」と言われても(私が英語講師になるまで)

*旧ウェブサイトの講師紹介ページに掲載している記事です*

「帰国子女でもない、留学経験もない、そして若くない」

「この年齢からバイリンガルスピーカーと対等に立てる英語講師になることは、非常に厳しい」

「そもそもあなたには英語(を教える)センスはない。人より努力はしているのはわかるけど」


これらは私が英会話スクールの生徒の頃、担当していた先生方が私に対しておっしゃったことばです。
プロがいうことは正しいです。ですが「あなたには英語のセンスはない・・・」はさすがに心が折れました。

当時の私は30代前半。TOEICスコア800点前後。英会話スキルはほぼ上級者レベル。企業の海外部門にて日常的に英語を仕事を使っていました。これまで英語学習に投資した金額は数百万。

ですが、それでも「あなたには英語のセンスはない」と言われたのです。

今の時代、30代前半で「今さら人生を変えるなんて遅い」と言われるなんて?とだれもが思うでしょうが、今から20年前は珍しいことではありませんでした。

そうばっさり否定された私ですが、英語教師として14年目になります。プロとして教える立場になり、この意味が痛いほどわかるようになりました。ダメだと言われてしまう当時の私の意識面の弱い部分、今の立場ではよくわかります。

では、英語センスがないと言われたこの私が英語講師になるまでのストーリーをどうぞ。私は決して特別な人間ではありません。この教室でのご受講をご検討している方にとって勇気になりますように。

この教室の「中学英語からの学びなおし英語講座」は、これは私自身の過去通算10年近い英会話スクールの生徒経験と、その後の英語講師経験をもとに作った渾身の講座です。

過去恐ろしく英語ができなかった私。そもそも人生に英語は必要ではなかったのですが、人生というものはわからないもの。

20代後半で転職した企業では、なぜか海外部門に配置。
私は外大出身でもありませんし、英語系の学科の出身でもありません。留学経験もありません。英語は苦手でした。

そんな私が海外部門に配属されたのは、単に人不足が理由だったと思います。まあ、組織というのは案外そんなものです。

そんな組織側の一方的な事情で、突然仕事で英語を使わざるを得なくなった、中1のdo/doesレベルの文さえまともにわからない当時の私。英語ができず、毎日途方に暮れていました。役立たずで、私の存在自体が足でまといでした。

“Just a moment, please.”(少々お待ちください)すら知らず、電話を保留にしてとりつぐこともできないレベルでした。業務を遂行するにも英語ができないので仕事が遅く、稚拙すぎる英語。

さっそくあちこちから名指しでクレームの嵐。

周囲は帰国子女や留学経験者たちがずらり。英語ができるカッコイイ同僚たち。そのなかで私一人だけ英語ができないのは、とてもみじめで情けないものでした。

無力感を感じたこのときの気持ちは、今でも強く覚えています。

ですが、私は開始時点のこの教室の生徒さんに多い、いわゆる挫折を繰り返している初心者レベルの方が情けないほど気軽に口にする「嫌いだからできないです♪」「嫌いだから無理なんです♪」「嫌なんです♪」「困るんです♪」などの言い訳は思いもつきませんでした。

もちろん、それが理由で会社をやめようとも思いませんでした。

「帰国子女も私も同じ人間。私だって。本気でやればこの程度の英語ぐらい絶対できる」という、今思えばまったく根拠のない自信がありました。だれかに何かに負けたくなかっただけかもしれませんが、これは語学をマスターするのにもっとも大事な思考だと言えますね。

とはいえ、そう威勢良く思っていても、現状クレームの嵐。怒られる毎日続き。これはマズイ、なんとかしないという気持ちで、とりあえず行動開始。

家の近くの英会話スクールでネイティブ英会話をスタート。20年前の話ですので、今のように学びなおし英語教室などはどこにもありませんでしたので、英会話から。

しかし、当時の私は「やってやる」と言いながらも、所詮は口だけ。本気でどうにかしないといけないのに、「素敵女子に憧れるキラキラオケイコ」の意識のまま、現実逃避をしている状態。

何年たっても何十万投資しても、単語の羅列レベルの会話しかできませんでした。もちろんこれではダメだとわかっていました。でも現実を認めない。できない言い訳ばかりで自分に甘い。変えるきっかけすらわからないままズルズル。

大人のプライドは愚かなものです。当時の私は「永遠に英語学習の挫折を繰り返す、典型的な思考パターン」をしていました。

そんなある日、いつもの英会話レッスン後にネイティブ講師に「明るくノリが良いのはけっこうだが、もうちょっと文法を学ぶこと」と言われました。これは衝撃大。ネイティブ講師が言うということは、相当ひどいということですから。

当時の私は30代前半。自分の中でいろんなことが行き詰っていた頃。そんな自分にうんざりしていたんでしょうね。現状打破を決意。

厳しい環境で勉強しようとそのスクールの本校へ移籍。そこでは英会話と並行して、なんとTOEIC®対策講座を受講。

理由はまた幼稚なもので「TOEIC®スコアを取れば手っ取り早く人生が変わりそう☆」だと思ったから。そんな甘ったれた意識だったのでTOEIC®対策講座では授業がわからない。とくに文法がわからない。

目的語とか、名詞節とか、動名詞とか、関係代名詞とか言われても、何のことかわからない。英文もまともに読めない。当然クラスではダントツビリ。困り果てた私。

でも、ここでわかったふりをしてカッコつけずに担当講師に相談したことが、今の私につながる道となりました。

先生からは「TOEIC®対策と並行して、中1からの問題集を解いてみて。どこで行き詰るかよく見て。そこを補強すれば次々とわかるようになる」

今のように「学びなおし英語」「やりなおし英語」ということばがなかったときの話です。そのことばを信じて、さっそく中1からの問題集を解き始めました。

やりなおし英語学習は良いものですね。苦手なところを補強すると、その先がどんどんわかるようになる。パーッと視界が開ける感じ。

中学英語内容を補強したことで、TOEIC®内容もわかるすばらしい相乗効果。そして英会話が楽しくてたまらない。すべての歯車が順調に回り始めました。最高でしたね。やめられないこの楽しさ。

そして3か月後のTOEICで、なんと一気にスコアは「235点」アップ。「475⇒710点」を取得。英語初心者の方であればだれでも憧れるであろうこのスコアアップ。サクセスロードを一気に駆け上がりました。

そりゃもう、爽快です。どんどん気持ちは明るくなり、もっと英語道を極めてみよう。できない私がどこまでできるようになるか試してみようと思うように。

そして最大の意識の変化は、「学ぶ側」だった私が、自らの経験を活かして「教える側」になることを目指すようになりました。

よくまあ、そこまで調子に乗れるものだと思う方もいらっしゃるでしょうが、これは小さな成功を積み重ねて自分に自信をつけた結果です。

しかし、当時の私には大きなハンデがありました。それは英会話力。

当時の私は英会話上級者レベル。ですが、これは即採用試験に合格できるレベルとはいえませんでした。

当時教えたいと思っていた大手スクールは、たとえ英文法講師であっても「バイリンガルスピーカー(帰国子女)と同じ条件での受験」でした。すべて英語のみのオーディション形式の試験です。

その目標を達成するために、会社を辞め、留学の代わりに全日制の英会話学校で徹底的に学びなおし、それから2年後に採用試験をうけました。長かったですね。

採用試験当日は、ずらりと並んだ帰国子女たち(バイリンガルスピーカー)の受験者の迫力に、「やはり私には英語センスはないのか、何百万投資したけど、もうここまでか」と何度も思いました。

この場に及んで「だって私はもうこの年齢だから、そもそも人より英語ができなかったから、そもそもバイリンガルスピーカーたちに勝てるわけがない」と言い訳をしてしまう自分がいました。

ですが・・・彼らからみた私も大概ド迫力があったようですよ(笑)。まあ、今思えばおそらくそうだろうなと思います。

語学習得に成功するのは、「忍耐力と行動力のバランスが取れている方(すぐに結論づけない方)」です。「成功するまであきらめない」「今日失敗しても明日こそは」を実践できる方です。

あとは一つ一つの成功体験を大事にしている方です。「自分にもできる」という喜びの経験を増やすことで、勇気が生まれます。行動できるようになります。

「あなたには英語センスがないので、講師には向いていない」と言われたこの私ですが、おかげさまでここまで来れたのは、英語学習を通じてこれらの気質を身に付けたからだと思っています。